男たちのアレ、観てきました(ネタバレ注意)

nishikitaitei2005-12-22

 折角、尾道のセットを見てきたんだから観ておかなきゃと思い、(実に「エヴァンゲリオンAirまごころを君に」以来)何年か振りに映画館に足を運んで観てきました「男たちの大和YAMATO」(ホントは月曜日に行きたかったんだけどねぇ。58年振りの大雪が・・・)

 大和を扱った映画なので、どうしても「連合艦隊」と比較してしまうのは致し方ないところですが。
 個人的な感想は、「連合艦隊」の視点が「学徒動員の予備士官&現役士官の家庭」と「下士官海軍兵学校首席卒業士官の家庭」から見た戦争。なのに比べ、「男たち」は飽くまでも最後まで「下士官、兵」の視点から見た戦争。なのが目新しかったと思う(あ〜、他の日本海軍物映画知りませんw)
 まあ、現代パートはありがちっつ〜かベタな話だけど、仲代達矢の「二百三高地」のラストを彷彿とさせる「男泣き」シーンが秀逸でございましたwやっぱスゲエ役者さんですな。

 「連合〜」はパイロットの士官二人/航海士の士官が中心のお話だったけど、「男たち〜」は高角砲/25mm対空機銃の操作員の下士官兵がメインのお話なので、高角砲や機銃の描写が細かく(当然、下士官兵と来れば、日本軍名物いぢめ…つか体罰シーンもありますがw)躁演かCGかは判然としないけど、空襲のシーンも敵機がやたらと詳しく作り込まれてて(「グラマン班」なる部署があったとか?)どこぞの「ブラザ○フッド」に出てくる、フルCGで「虫が飛んでるような」動きのF4Uモドキとは大違いで、兵器マニア的には大満足でした。

気になって重箱の隅を突付きたくなった点(観に行ってない人は読まないよ〜にw)

 少年兵達が乗り込んだ時点で昭和19年5月。で少年兵同士で、サイパンが陥落したしないで殴りあうシーンがあるんだけど、おめーらは時期的に「マリアナ沖海戦」つか「あ号作戦」に参加してる筈だろ!と心中突っ込み(海戦の状況は掴めてもサイパン島の運命までは知らなかったんか?)まあ、劇中「マリアナ沖海戦」には一言も触れてないんだが・・・

 中村獅童の人(内田二曹だったかな?実在の人物がモデルらしい)の相手役の女性の芸者の人(←どういう表現じゃw)に全財産を渡して、密かに別れを告げるシーンで芸者が「沖縄へ行くん云々」って云ってるんだが、そんな、一般人にまで「菊水作戦」は知れ渡ってたんかい!(「ミッドウェー海戦」じゃあるまいし・・・)

 現代パートでのラスト、仲代達矢&女の人&子供による敬礼のシーン。・・・他の二人はともかく、元海軍軍人の敬礼にしちゃ脇が開きすぎですよ?

 まあ、これ以上書くと真のネタバレなのでこの辺でしまいにして、・・・ラストのシーン、今まで観てきた感動が、エンドロールに流れた「長渕の歌」で完全にすっ飛んだ事を最後に付け加えておきましょう(爆)(あの曲は絶対エンディングに相応しくないと思う)