スターリングラードを見る

nishikitaitei2005-01-15

去年VTRに録画しておいたまま未見だった「スターリングラード」をやっと見た。
この映画、良きにつけ悪しきにつけ、広く西側に流布しているソ連軍観をアメリカ的に調理した物なのだろうなぁ。

印象的だったのは劇中冒頭、主人公のザイツェフ達に武器を支給するシーン、銃は二人に一丁支給され、渡されなかった者は何とライフルのクリップだけを渡されて(銃を渡された者が倒れたらソレを使えと言う事らしい。主人公もクリップ組w)攻撃に・・・戦争末期の日本軍かよ!w(いや、あれは実際「武器は現地で調達せよ」だからなあ、もっと酷いかw)
ソ連軍は「一銃一兵主義」だと聞いたのだが、この頃は工場疎開の影響で銃器が不足でもしていたのだろうか?
また、攻撃が失敗し味方が退却、NKVDの督戦隊の操作する重機関銃が敗走する味方の兵を掃射したりするシーン(この描写も良く目にするけどホントにやったんだろうか?)も特に「らしくて」良かったw

まあ、そんなこんなでザイツェフは政治将校ダニロフに見出され狙撃兵街道まっしぐらにw(そう言えばあのフルシチョフ、とても雰囲気が出てたなあ、「映像の世紀」で見たフルシチョフもあんな感じだった)

後、やはりアメ映画だからなのかドイツ兵はとても悪く描かれてた。
戦死したソ連兵の持ち物を弄るドイツ兵の描写なんぞは可愛いほうで、敵の狙撃兵(士官だから「兵」はおかしいか?)ケーニッヒ少佐も子供好きなのかと思わせておいて最後はザイツェフ達の為に情報を漏らしていた少年サーシャをば主人公を誘き出す餌として吊るし(絞首だ)殺す…などとかなり人でなしな事をしていた(まあ戦争法規に照らし合わせれば別に戦争犯罪でも何でもないとは思うが・・・)

全体的に見て見れば「プライベートライアン」と同じく、冒頭のシーンだけ見ればそれで満足って感じだなぁ・・・さすがアメリカ映画w

画像は古今東西、随一の人で無し戦法ロスケ名物地雷犬…もとい対戦車猟犬部隊の写真らすい(ソ連歩兵の画像が無いw)